著者プロフィールの書き方にはルールがあります。
自費出版で自分のプロフィールを書くときも、このルールに沿って書くことで失敗せずに済みます。でも、本のテーマによって著者プロフィールのニュアンスや書き方、雰囲気が違う、のも事実です。では、本のテーマによって、具体的にどのようにアレンジすればいいのでしょうか?
本記事では、本のテーマ別の著者プロフィールの具体例とポイントを解説します。
著者プロフィールの書き方ルールは
・名前(実名でもペンネームでもOK)
・生年
・出身地
・現在の職業や肩書き
・過去の実績(経歴や業績、執筆の背景
・未来へのビジョン(ポリシーやミッション)
・プライベートな情報(趣味や好きなこと、意外な特技
・これまでの著作やメディア出演実績、受賞歴 など
ですが、そこからどのようにアレンジしていくかによって、差別化が図れます。
ぴぷママ。
岩手県出身。3児の母(1歳・5歳・9歳)。
ブログ『3人こそだて日記』運営。SNSフォロワー10万人。
子育てと家事に追われる日々を見直し、「がんばりすぎない暮らし」を模索。
「片付けてもすぐに散らかる」悩みと向き合い、日々の工夫を発信。
ママたちが共感できる日常を、笑いと皮肉を交えて綴っている。本書が初の著書。
ライフスタイルなどの実用書の場合は女性が著者になることが多いため、読者が「この人なら信用できる」「私と似てるかも」と思えるように、日常や悩み、ライフステージなどを含めて“背景のリアル”を伝えるのがカギ。
三日月ね子
東京都在住。大学卒業後、会社勤めをしながらnote『猫と月』を更新。
日々の気づき、旅、孤独、家族、ささやかな幸福をテーマに、
静かな文章で共感を集める。三毛猫と二人暮らし。
猫の名前は三日月(みかづき)。
「○○新人賞」受賞(2020年)
エッセイや小説の場合、作品の内容そのものが重視されるため、著者の属性などはそれほど重要ではありません。少しくらいミステリアスでもOK。小説・エッセイでは、書き手のパーソナリティがにじむ短い一文の方が印象に残る。受賞歴があれば入れるべきですが、なくても“文章で語れる人”であることが伝われば十分。
山田太郎
2000年生まれ。東京都出身。株式会社〇〇代表取締役。
△△大学卒業後、外資系コンサルティングファーム、国内事業会社を経て独立。
戦略・組織開発・人材育成の分野で、大手企業や地方自治体との多様なプロジェクトに携わる。理論と実務を橋渡しする解説に定評があり、講演・研修も多数。
「誰もが自分の仕事に誇りを持てる会社づくり」がミッション。
著書に『外資系新入社員の1on1教科書』など。
ビジネス書では「何をしてきたか」がまず問われます。ポジションや実績は、未来のビジョンの説得力を裏打ちする“証拠”になります。
佐藤賢一
2000年生まれ。大阪府出身。
イラストレーター/コンテンツクリエーター。
○○芸術大学でグラフィックデザインを学び、デザイン会社勤務を経て渡米。
アメリカと日本のカルチャーを融合させたポップアート作品をSNSで発信。着物を着てアクションペインティングする姿から「Shiriken Man」という異名を持つ。
趣味は食べること。特に大福が好物。
2020年、日本文化庁○○賞受賞。
クリエイティブの場合も、どのような活動をして、どんな評価を受けたかが重要になります。活動履歴に加え「世界観やテーマ」をにじませると、作品に対する興味を引き出せます。メディア掲載歴や受賞歴があるなら必ず明記を。