「自費出版でISBNや2段式バーコードをどうやって作るのか知りたい」――そんな方のために、この記事では自分でISBNを取得し、2段式バーコードを作成する方法を徹底解説します。
絶対に作れるように手順をお伝えしますが、実は…思った以上にハードルが高いのも事実。
でも「クリエイティブ命! 何がなんでも自分で作る!」という方をBookoは応援します。途中で心が折れそうになるかもしれませんが、ぜひ最後までついてきてください。
まずは ISBN(国際標準図書番号) を取得する必要があります。
日本での申請窓口は 日本図書コード管理センター。法人でも個人でも申請可能です。
ISBNを取得すると、出版者の住所と電話番号が国際データベースに登録され、全世界に公開されます。
つまり個人の場合、自宅住所と電話番号を世界に向けて公開することに…。
セキュリティやプライバシー面を考えると、これが個人出版者にとって大きなハードルかもしれません。
ISBNコードを取得したら、JANコードを算出します。
その際に必要なのが Cコードと呼ばれるもの。日本独自の「分類記号」です。
4桁の数字で構成され、以下のような意味を持ちます:
👉 詳細は 日本図書コード管理センターの解説 に一覧があります。
自分の本がどのジャンルに属するかをここで決めなければいけません。
JANコードに必要なもう一つの要素が「本体価格」つまり、本の値段です。
この時、消費税を含まない価格を「本体価格」といいます。
ここまできたらJANコードはすぐ目の前、
からJANコードを算出します。
でもいったいどうやって? 大丈夫です。便利なジェネレーターを使って算出することが可能です。
これで、ISBNとCコード・価格を組み合わせた JANコード が得られます。
ここでやっと数字が揃いましたが、まだ終わりではありません。次は「バーコード化」する必要があります。
もともとバーコードは 文字列を特殊なフォントで表現したもの。
表4(うら表紙)の上段に表示されているものですね。書店で本を購入した時に「ピッ」としているアレです。
当たり前のように「ピッ」とされていますが、実は長い長い道のりがあったのです。
さて、次はバーコードの作成です。バーコードなんて作れるのでしょうか? 理論上は作れます。
この2つのフォントを入手し、バーコードはBookland EAN形式で書き出せばよい、ということになります。
これらのフォントは海外サイトなどで無料で手に入れることはできますが、実際には読み取りが不安定だったり、非商用のため有償フォントを購入する必要があります。
ここまできて道が途絶えたかのように思われますが、Bookoは自分でクリエイティブを楽しみたい人のために情報を提供します。
そこで使えるのがジェネレーター。
例えばこちら:👉 バーコードどころ
を生成し、2段式バーコード用の素材としてダウンロードできます。
これがバーコードです(感無量)。
さあ、次はバーコードを本のどこに、どのように配置するかをお伝えします。その際、バーコードのサイズは標準サイズの25mm×37mmで解説します。
やっとバーコードの素材ができました。次は 本の裏表紙(表4)に配置します。
しかし、バーコードの配置には厳格なルールが定められているので、しっかり確認しましょう。
など、細かく決められていますが、面倒なので図解します。
【縦書きの本の場合】
【横書きの本の場合】
👉 デザインデータ(InDesignやIllustratorなど)に配置し、印刷所に提出します。
ここまでできれば、やっと流通に乗せられる「本の顔」が完成です。
おつかれさまでした。以上が、自分で書籍の2段式バーコードを作成する徹底解説です。自分で作れなくはない、でも難関ポイントはいくつかあるので、簡単にまとめました。
Bookoも調べに調べ、実際に試した結果、一番簡単で確実な方法をお伝えしました!それでも……「できる」けれど「とても気軽ではない」ことが伝わったと思います。
この面倒なステップを、Bookoならほんの少しの予算ですべてスキップできます。
そう、「原稿を書く」ことと「デザインを楽しむ」ことに集中できるのです。
ここまで自力でISBNを取得し、バーコードを作成、書籍の正しい位置に2段式バーコードを配置する方法をお伝えしましたが、難易度はかなり高めということがお分かりいただけたでしょうか。
自主制作にこだわる強者はぜひチャレンジしてください!
しかし、心折れた人、バーコードのための時間を本文執筆に費やしたいという方には、簡単にISBNが取得できてバーコードもお任せできるサービスを紹介します。
ISBNコードは出版社が所有するため、ISBNを購入した場合、購入先の出版社からの刊行となる。アマゾンなどでPOD出版するさいは出版社によって印税が異なるので、よくチェックしよう。
web上のテンプレートで本を作って、Amazonなどで紙の本が1冊から出版できるサービス。
マイページでISBNを購入し、JANコードをプルダウンで選ぶだけで自動でバーコードを生成。バーコードも自動で配置。
本文はテンプレートを選んで、自由に本を執筆・編集が可能。
項目 | 詳細 |
---|---|
ISBN | 5,500円(税込) |
印税 | 20% |
出版社 | Booko出版 |
POD出版の登録料 | 0円 |
本文レイアウト | テンプレートあり |
テンプレート代 | 9,800円(100ページまで) |
ワード入稿 | 50,000円+税 |
*(200ページまで/オリジナルデザイン/目次作成)
本文のレイアウトデータさえあれば、Amazonなどで紙の本が1冊から出版できるサービス。表紙デザインのサービスも。
項目 | 詳細 |
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ISBN | 5,478円(税込) |
印税 | 10% |
出版社 | デザインエッグ。 |
POD出版の登録料 | 0円 |
本文レイアウト | 自分で作成 |
https://bookplt.com/help/makebook
本文のレイアウトデータがあれば、Amazonなどで紙の本が1冊から出版できるサービス。また1冊から印刷製本も可能。手売り、イベント販売をメインに考えている方にはおすすめ。
項目 | 詳細 |
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ISBN | 5,280円(税込) |
出版社 | 文彩堂出版 |
印税 | 15% |
フォトブック | 制作ツールあり |
AmazonのPOD出版の登録料 | 5,980円 |
ワード入稿 | 110円@1ページ |
価格もサービスもそれほど大きな差はありませんが、本文レイアウトデータを自分で作れるかどうか、本が売れたときの印税率など、ISBNコードの価格だけでなく、出版全体の設計に関わることなので、自分のスタイルに合わせて選ぶ様にしましょう。
出版は「コードを管理すること」ではなく、あなたのクリエイティブを世に出すこと。だからこそBookoは、あなたの挑戦を全力で応援します。