
「本を出すなんて、本当に自分には無理だと思っていました」
そう語るのは、3年越しの出版への願いをBookoで叶えた家庭科力研究家の中村純子さん。オンラインゼミでの学びから得たヒントを形にした『バケツ稲づくり』を出版した途端、地元の新聞社やラジオから取材が殺到し、中村さんの世界は一気に動き始めました。
出版の経験はゼロ。原稿執筆も全くのゼロからのスタートだったという中村さんが、なみなみならない想いで出版の勉強会に参加し、自力で出版方法を調べ尽くす中で、最初に立ちはだかったのは2つの大きな壁でした。
一つ目の壁は、「出版のハードルがとても高い」こと。
そして二つ目の壁は、「伝えたいことはたくさんあるのに、テーマが定まらない」ことでした。
せっかくの熱い想いがあっても、費用や方法の壁に阻まれ、またテーマがぼやけてしまうと、本づくりは頓挫してしまいがちです。では、中村さんはこの2つの壁をいったいどのようにして乗り越えたのでしょうか?
「色々な出版手段を調べてみたのですが、費用が高かったり、私にはハードルが高すぎると感じていました。そんな時に出会ったのが、Bookoさんだったんです」
Bookoは、テンプレートに沿って執筆を進めることができ、費用を抑えながらも、プロのデザイナーに表紙を依頼できるサービスです。さらに、Amazonなどでの販売も自動で行われ、印税もきちんと設定されています。
また、オンラインゼミや編集サポートがあることで、「一人で全てを抱え込まずに本づくりを進められたことが、出版へのハードルを大きく押し下げてくれました」と中村さんは振り返ります。自費出版に興味はあっても、何から始めていいか分からない方にとって、Bookoは強力な助けになったのです。
「最初は、得意な料理のイラストレシピ本を出したいと考えていました。でも、料理だけでは人は本当の意味で健康になれないと感じて。もっと根っこの部分にある“暮らしの力”、つまり“家庭科力”を伝えたかったんです」
多くの想いがあるからこそテーマを絞りきれずにいた中村さん。そんな時にBookoのゼミで得たアドバイスが、背中を押してくれました。
米不足や米価の高騰という社会背景があるからこそ、米作りについて1冊書くことに意義があるのではないか、という言葉に気持ちが定まったと言います。そうして選ばれたテーマが、“バケツでお米を育てる”という、今回の本のテーマでした。
中村さんは、バケツ稲を何度も体験し、細かく成長観察を行い、メソッドを溜めていました。さらにABC cooking教室での料理イラストレーターというキャリアで培った、絵で説明するという特技を存分に発揮できるテーマです。
「本当に孤独との闘いでしたが、Bookoさんのサポートがあったからこそ、3年かけて構想してきた内容を、わずか3ヶ月でまとめきることができました」
長年の想いと、ご自身の強みが活かせるテーマが見つかったことで、中村さんの本づくりは一気に加速しました。
勢いよく走り出したものの、やはり本づくりにはモチベーションが下がってしまう停滞期がつきものです。まだベータ版をリリースして間もないBookoを利用する中で、改善してほしいと感じた点やストレスもあったと率直に語ります。
「最初は使い慣れなくて、画像の取り込みやテキスト入力、システムのバグで無駄な時間を費やしてしまいました。気持ちが乗らないと、本は作りたいのに机に向かえず、その間はまさに地獄のような苦しみでした」
それが原因で集中力が途切れたり、執筆に間が空いてしまうこともあったと言います。また「文章の校正、修正作業は常に時間との戦い」というように、本の制作そのもののストレスもありました。
それでも、イラスト制作に没頭できた時間は「至福のひと時」だったそうです。
「想像以上にわかりやすいイラストが描けたときの充実感と達成感は、疲れを吹き飛ばしてくれました」。
そして、完成した本は、ベランダで育てる稲作を通して、家庭で食と文化を学ぶ体験が詰まった一冊となりました。
「本を出すことで、自分の想いや知識を“まとめてお渡しできる”ようになったんです。初めてお会いする方にも、『どんなことができる人なのか』が一目で伝わるようになりました」
中村さんは、出版はご自身の表現であると同時に、活動を紹介する名刺代わりにもなると言います。
中村さんにとって、出版の目的は自身の経験や体験を多くの人に伝えることでした。しかし、出版は思わぬチャンスを運んで来てくれたのです。出版直後から地元・静岡三島市の新聞社やラジオ局からの取材依頼が殺到。これまでの地道な活動と、誰かの役に立ちたいという想いが、メディアを通じて大きく広がっています。
本の力が他のメディアに伝播し、大きなうねりとなる、まさに出版ミラクルが起きた瞬間でした。
「私でも出すことができたのですから、もし迷っている方がいらっしゃったら、ぜひBookoさんを知ってほしいですね。多少、慣れが必要な部分や、モチベーション維持が難しい時期もありましたが、諦めなければ夢は叶うと信じています」
Bookoを使えば、書店やAmazonでの流通に必要なISBNやバーコードの準備も自動で行われます。費用や手間を理由に諦めていたあなたの自費出版の夢を、Bookoは温かくクリエイティブなトーンで応援します。
中村さんの経験から、Bookoはこんな方におすすめできます。
Bookoは、完璧なツールではないかもしれません。しかし、中村さんがそうであったように、あなたの「本を出したい」という熱い想い、そして出版へのハードルを下げ、夢を叶えるための力強い一歩を後押ししてくれるはずです。あなたの持つ独自の経験や知識を、世界に届ける準備を始めましょう。
| タイトル | 一粒のお米から、おむすび、しめ縄作りまで!バケツ稲づくり |
|---|---|
| 著者 | 中村純子 |
| 発売日 | 2025年4月9日 |
| 価格 | 1300円(税別) |
| 発行 | Booko出版 |