
「料理本なんて作れると思っていなかった」
そう語るのは、元大手料理教室講師であり、おうちごはんのエキスパートとして活躍する本澤知美さん。3000人以上の料理の悩みを解決し、「料理は難しくない」と伝えてきた彼女が、初のレシピ本『疲れているけど、ちゃんと作りたい − せいろ1つで晩ごはん』を、Bookoで自費出版しました。
長年せいろを愛用してきた本澤さんにとって、今回の本づくりは、SNSやブログでレシピを発信するのとは全く違う、挑戦でした。本澤さんは、どのようなプロセスを経て、たった3ヶ月で1冊の料理本を完成させたのでしょうか?
本澤さんが本を出すことを決めたきっかけは、「これまで積み重ねてきたものを、形にして残したい」という切実な思いでした。特に、「両親に見せたかった」という温かい気持ちが、出版の夢への大きな決意を後押ししたと言います。
しかし、自費出版は、一つのテーマを深く掘り下げ、体系的にまとめる作業です。出版方法も出版費用もわからず、どう進めればいいのかわからないまま友人からの紹介でBookoを知りました。
レシピ本の制作を進める中で、本澤さんは「本にする責任」を痛感しました。SNSなら間違いはすぐに修正できますが、本は一度出版すると長く手元に残り、何度も読み返されるもの。「世の中に正確な情報を送り出さなければならない」という重責を、ずっしりと感じたそうです。
だからこそ、その責任を果たし、読者の暮らしに寄り添う一冊を完成させられたことに、大きな価値を見出しています。
Bookoを利用し、執筆から出版まで、わずか3ヶ月で本を完成させた本澤さん。その過程は「こんなに大変なんだと実感した」と言います。
企画、買い物、料理、撮影、原稿まとめ。今まで分業していた作業をすべて一人でこなすことになり、「頭がパンク寸前になるほどのマルチタスク」だったと振り返ります。まさに自費出版の挑戦者が直面する孤独との葛藤でした。
そんなマルチタスクを乗り切る上で助けになったのが、Bookoのサポートとテンプレートでした。
「テンプレートが無ければ、レシピ本を作ることはできなかったと思います」と語る本澤さん。テンプレートを活用することで、複雑になりがちなレシピのレイアウトを効率よく整理することができました。一方で、テンプレートに合わせるための調整に苦労した点など、正直な感想も語ってくださっています。
しかし、そうした課題があったとしても、「自分のレシピ本を出版できた」という経験は、何物にも代えがたい喜びだったと、声を弾ませます。
「料理には自信がある」本澤さんにも、唯一苦手なことがありました。それがメニューの名前を付けること。Bookoのオンラインゼミでの悩み相談から、仲間を招いての試食会が開催されました。
せいろ料理に仲間たちは大盛り上がり。「こんな美味しい料理がたった10分で?」「蒸すだけで?」という驚きの声が、本澤さんの背中を押しました。メニュー作りから撮影まで、孤独な側面もある本づくりですが、仲間の協力と励ましを得て、初めてのレシピ本制作を3ヶ月で走破できたのです。
「1つのテーマをまとめて発信できるのは、本の強み」と本澤さんは言います。SNSは瞬間的に流れてしまいますが、本は何度も読み返され、その時々の環境や気持ちに寄り添ってくれます。
「本を出すことが、これほど特別な体験になるとは思いませんでした」と語る本澤さん。早くも、1冊目で学んだことを糧に、2冊目への意欲を燃やしています。
Bookoでの自費出版は、決して簡単な道のりではありませんでしたが、本澤さんは「もし、あなたが『何かを形に残したい』と思っているなら、ぜひ一歩踏み出してみてほしい」と読者にエールを送ります。あなたの持つ専門知識や情熱を、Bookoと一緒に形にしてみませんか?
| タイトル | 疲れているけど、ちゃんと作りたい − せいろ1つで晩ごはん |
|---|---|
| 著者 | 本澤知美 |
| 発売日 | 2025年2月13日 |
| 価格 | 1600円+税 |
| 出版社 | Booko出版 |