「本を作るなんて、自分には無理だと思っていた」
そう語るのは、映画館スタッフとして働きながら執筆活動を続けていたSeptemberさん。長年温めてきた物語『真夜中すぎの夜明け』を、2025年2月20日に出版することになりました。
執筆を始めたのは4年前。最愛の親友を亡くした悲しみの中、自分自身を救うために言葉を紡ぎ続けていました
「ただ書くことに夢中でした。でも途中で迷ったり、筆が止まったりして、気づけば4年が経っていました」
しかし、最初からスムーズに出版できると決まっていたわけではありません。出版社に持ち込むべきか、自分で出版する方法があるのか、何もわからないまま迷い続けていました。
Septemberさんはどのようなプロセスを経て、どのような苦労を乗り越えて本を完成させたのでしょうか?
もともと映画やドラマが好きで、物語を作ることに興味があったものの、「小説家になりたいのか、脚本家になりたいのか、はっきり決められなかった」と言います。
そんな時、推薦コメントを寄せた与座よしあきさんから、「何かを企画するとき、本があると強みになる」 という言葉をもらい、「それならまずは本を作ろう」と決意しました。
また、紙の本にこだわったのは、印刷業界出身だった父の影響が大きかったそうです。
Bookoでの出版プロセスは、「ゼロからのスタート」ではなく、「原稿はすでに完成していた状態」からのスタートでした。そのため、出版に向けた作業は8ヶ月で完了。
「本を作ることが初めてだったので、何から始めればいいのかもわからなかったのですが、Bookoの担当者さんと相談しながら進めることで、少しずつ形になっていきました」
小説用のテンプレートはまだリリースされていなかったので、校正も終わった完全な原稿をBookoで組版。しかし装丁や書誌情報はすべて自分で行ったSeptemberさんですが、「ISBNを取得し、自分の本の情報を入力する作業をしているときに、『本当に出版するんだ』という実感が湧きました」と、原稿を書くから出版するフェーズを迎えたそうです。
普段の生活の中では経験できないことだからこそ、「本を作る」ということをリアルに感じた瞬間だったと振り返ります。
出版に向けたプロセスの中で、予想外の壁にもぶつかりました。
原稿執筆は多くの作家が「孤独」であり「自分との闘い」と感じていますが、出版プロセスでは人との関わりが必要になってきます。
「最初にお願いしていたデザイナーの方と連絡が取れなくなってしまい、どうしたらいいのかわからず、途方に暮れました」
それでも、新しいデザイナーを探し、最終的に、装丁も納得のいく形で完成。
「最後まで進めることができたのは、サポートしてくれる人がいたからこそ」
予想外の壁にぶつかりながらも、「Bookoで出版したことで、こんなに簡単に本が作れるんだと驚きました」とSeptemberさん。
特に良かったと感じたのは、以下のポイント。
・テンプレートを使えば、難しい編集作業なしで本が作れる
・ ISBNが取得できるため、正式な書籍として登録される
・ 装丁やデザインの相談ができる
・費用を抑えて出版できる
・出版プロセスを自分で体験できる
「すべてをお任せするのではなく、“自分で本を作る” という感覚を持てるのがBookoの魅力です」
最近はSNSやKindle出版など、手軽で簡単なデジタルコンテンツが豊富です。紙の本を選んだ理由の一つに、父親が印刷会社に勤めていたということもありますが、それでも紙の本の出版はSNSに比べるとハードルは高いと言えます。
「4年前、執筆を始めたときは、本当に出版できるとは思っていませんでした。でも、Bookoを利用してみて、思っていたよりもずっと出版が身近なものだと感じました」
執筆に4年、デザイナーさんと連絡がつかなくなり、装丁デザインが暗唱に乗り上げるなどの予想外の出来事があったからこそ、本が完成したとき「特別な達成感」を得たと言います。
「SNSやブログだと、いつか流れてしまう。でも、本は形に残る。だからこそ、出版する価値があるんだと実感しました」
「もし『自分にも本を作れるかな?』と思っているなら、まずは相談してみてほしいです。本を作るって、思っているよりもずっと楽しくて、素晴らしい経験ですよ。」
📚 『真夜中すぎの夜明け』📚
著者: September
発売日:2025年2月20日
版形:四六版
ページ数:140ページ
本体価格:1400円+税