本を書くときにいろんな図書や論文、Webサイトを引用したり、参考することがあると思います。
それら参考にした文献の一覧の書き方をお伝えします。
参考文献の書き方は学術書や論文の場合は、ジャンルにあったスタイルで書く必要があります。
しかし一般の場合は簡略化されたスタイルでも構わないでしょう。
この記事では、
1.一般的な和書
2.SISTスタイル
3.MLAスタイル
4.APAスタイル
の4つのスタイルについて解説します。
まず、参考文献で表記する要素にはどんなものがあるのかを見ていきましょう。
このように、意外と多くの要素があります。
著者名:本を書いた人の名前
書名:本のタイトル
出版社名:新書や文庫などの場合は、○○新書、△△文庫と表記する場合も
出版年:初版の出版年。奥付ページに記載
出版社の都市:発行社の所在地。奥付ページに記載
論文名:論文タイトルのこと
雑誌名:ジャーナル名、学術雑誌名のこと
巻数、号数:必要に応じて
ページ:引用文の掲載ページ
ページ名:ウェブサイトを参考にした際のページ名
サイト名:ウェブサイトのタイトル
URL:参考にしたサイトのURL
閲覧日:最後にサイトを確認した日にち
これらの構成要素を
[ . ] ピリオド
[ , ] カンマ
で区切ったり
[ “ ” ] ダブルクオーテーション
[ 『』 」二重カギカッコ
でくくったりります。
どれを表記するかはスタイルや文献の種類によって表記する要素が異なるので、順番に見ていきましょう。
学術書や専門書以外の一般図書でよく使用されている参考文献の表記の仕方です。
私たちが「本のタイトル」を読んでいるものの正式名は「書名」と言います。
署名は『』(二重カギカッコ)でくくります。
これは参考文献の表記だけでなく、本文中でも同様です。
木村秀雄「日本語のアクセント研究」『日本語学』, 第30巻, 第5号(2011年)pp. 44-58.
SIST科学技術情報流通基準は国立研究開発法人 科学技術振興機構によって科学技術情報の流通を円滑にするために設けられた基準です。
日本国内において、理系・文系を問わず多く利用されています。
アメリカの現代語学文学協会のスタイルです。
主に文学や言語学などの人文科学分野で用いられています。ジャーナルや署名をイタリック(斜体)にするのが特徴です。
アメリカの心理学会のスタイルです。
主に心理学や社会学など、社会科学分野で用いられています。出版年を著者名の後に、書名や巻数はイタリック(斜体)にします。
石田英敬.(2018).日本語の文化的側面.黒猫出版.
参考文献の原稿をつくるさい、スタイルを決めてから取り掛かる必要がありますが、細かくルールが決まっているので手間がかかりますね。
便利な参考文献ジェネレーター
そこで、便利な参考文献のジェネレーターを見つけましたのでご紹介します。
MLA、APA、シカゴ式、バンクーバー式などスタイルを選べるのでとても便利です。