オンデマンド印刷を利用するからです。
カラーコピー機をイメージするとわかりやすいと思います。
デジタルデータがあればすぐにデータ通りの印刷が可能なので、1冊でも本が作れるのです。
最近よく聞くオンデマンド印刷ですが、デジタル印刷ともいいます。
分かりやすくいうと超高性能なカラープリンターです。
超高性能なカラープリンターで本を印刷製本する。それがオンデマンド出版です。
カラープリンターだから紙の本が1冊から出版できるのです。
かつては「オンデマンド印刷は色が悪い」と言われていましたが、年々、オンデマンド印刷の技術は向上し、今では遜色ないところまで印刷レベルが上がってきています。
実際、大手印刷会社でも色校はデジタル印刷で出稿しています。
本紙校正と変わらないほどの技術にまで進化しています。
これまでの出版はオフセット印刷といって、CMYKの版を作って、1色ずつ重ね刷りをしていました。
ちなみにCMYKとは
C:シアン(青)
M:マゼンタ(赤)
Y:イエロー(黄)
K:クロ(墨)
の4色です。
最初に黄色のインクだけを印刷して、次に赤のインクだけを印刷して……というふうに。
まるで版画のようですね。
このオフセット印刷はプロの印刷工が刷り上がりを見ながら、一色ごとのペンキの量を調整したりすることが可能です。
「マジェンタを盛りで」など、細かいカスタマイズが可能です。
しかし、小ロット印刷には向かないというデメリットがありました。
それをオンデマンド印刷は可能にしたのです。