Bookoはweb上のテンプレートを使って本を作って、Amazonで出版できるサービスです。
少しわかりにくいかもしませんので、丁寧に解説したいと思います。
Bookoはテンプレートで本を執筆したり、編集したりするアプリです。
会員登録して、テンプレートを購入するとマイページができて、テンプレートごとにプロジェクトが作られます。
これは他のアプリでもよくあることなので理解できると思います。
そしてBookoという本をつくるアプリで本を作ります。
でも、アプリで本を作るだけでは本を発売(出版)できません。
しかもBookoのよさは、紙の本を1冊から出版できるという点です。
どうしたら紙の本を1冊から出版できるのでしょうか?
Bookoのアプリで本を作ったら、クリックひとつで印刷用の入稿データを作成することができるのです!
印刷用データをみたことがある人は実はそんなに多くありません。
出版業界や印刷会社、グラフィックデザイナーさんは日々目にしていますが、
web社会となった今、Webデザイナーさんも印刷用データのことはわからない人も多いのではないでしょうか?
印刷用データとは印刷するための基準を満たした特殊なデータです。
通常、書籍をはじめとするグラフィックの印刷用データはAdobeのInDesignやIllustratorで作成されます。
これらのアプリケーションにはデザインツールとしての側面と、データ形式を選んで保存できる側面があります。
そして、デザインそのものもさることながら、印刷に適したデータ形式で保存するのが一般の人にはとても難しいのです。
データ形式だけでなく、細かい印刷ルールが決められており、オンデマンド出版の場合一つでも基準を満たさないと入稿できないという事態が発生します。
せっかく本を作ったのに、印刷データのどこかがおかしいから入稿できない。
このような悲しい失敗を回避するためにBookoは非常に有用です。
あらかじめプロのデザインが書籍用にデザインしたレイアウトを、印刷用データに適した形式で保存できます。
次に、Amazonで紙の本を1冊から販売(出版)することについてお話しします。
これはAmazonのPOD(プリントオンデマンド)出版というサービスです。
Amazonで本が購入されてから、紙の本が印刷製本されて、読者に届けられるというものです。
通常の出版はあらかじめ数千冊を印刷し、在庫を抱えて本が売れたら倉庫から出庫します。
POD出版は本が売れてから本を印刷製本するので、紙の本が1冊から出版できるのです。
最後にBooko出版について解説します。
Bookoは著者が本を作るためのアプリであることは先ほどお伝えしました。
Booko出版はBookoで作った本をAmazonで出版するための出版社の役割を担います。
AmazonのPOD出版はKDP(キンドルダイレクトパブリッシング)を通して、個人でも出版が可能です。
しかし「個人ではなく出版社から本を出したい」「出版社のレーベルに自分の本を並べたい」という要望が多くあり、Booko出版を立ち上げました。
Booko出版から本を販売するメリットは著者のブランディングと安心感。
また本を作った後の面倒な販売手続きなどを著者がする必要がないことです。
著者はBookoのアプリで本を作ったら、あとは本が発売されて本が売れるのを待つだけです。
アプリで本を作れるBookoとAmazonのPOD出版について、お分かりできたでしょうか?