自分で本を作る

 本作りを成功させる5つの法則②テーマの決め方

2025-10-12
【本の作り方】商業出版を成功させる!テーマの決め方と「強み」を活かす5つの法則

【本の作り方】商業出版を成功させる!テーマの決め方と「強み」を活かす5つの法則

「どんな本を書けば売れるんだろう?」「テーマを広くしすぎるとダメ?」

初めて商業出版を目指す方、自分の本をより多くの方に届けたい方へ。本書では、成功する本作りの土台となる「テーマ」の決め方に焦点を当てます。最も重要なのは、伝えたいことを一つに絞り込み、あなたの「強み」を掛け合わせること。本記事では、このテーマを深く掘り下げ、具体的な成功法則をお伝えします。

本作りの成功を導く5つの法則(テーマ決定のフレームワーク)

まず、あなたの本作りを成功に導くための5つの基本法則(フレームワーク)を確認しましょう。特に「強み」と「テーマ」が本の個性を決定づけます。

  • 1.強み:「**誰が?**」(著者独自の経験やスキル)
  • 2.テーマ:「**何を?**」(本で伝える核となる情報)
  • 3.ターゲット:「**誰に向けて?**」(読者層)
  • 4.パーパス:「**何のために?**」(本の目的・読者に与える価値)
  • 5.ゴール:「**いつまでに?**」(出版時期や達成目標)

成功の鍵は「テーマを絞り込む」こと

商業出版を目指す際、「あれもこれも伝えたい」と情報を盛り込みたくなる気持ちはよく分かります。しかし、成功する本作りにおいては、テーマを一つに絞り込むことが非常に重要です。

「なんでもできる」より「何ができるか」が大事

商業出版の現場では、「なんでも書けます」という方もいますが、テーマを決める時はその逆の発想が必要です。「なんでもできる」本より、**「何に特化しているか」**を明確に打ち出す方が読者に伝わります。

例えるなら、そこそこ美味しいおかずがたくさん詰まった「幕の内弁当」よりも、**「こだわりの特選銀シャケ弁当」**の方が、商品の個性やこだわりが伝わり、選ばれやすくなるのと同じです。

盛りだくさんの本作りが失敗しやすい理由

情報が盛りだくさんの本は一見「お得」に見えますが、本作りにおいては避けるべき戦略です。例えば、「話し方」や「料理」「コーヒーの淹れ方」など、複数の要素を詰め込むと、執筆中にあなた自身も内容をまとめきれず、結局「誰に何を伝えたいのか」が曖昧になりがちです。

エッセイやブログのまとめ本であっても、**「旅」**や**「食」**、**「言葉」**のように核となるテーマを定めておくことで、読者に伝わりやすく、編集作業もスムーズになります。

【テーマ×強み】で本の魅力を最大化する

絞り込んだ「テーマ」は、前述の成功法則1である**「強み(著者独自の個性)」**と深く連携させることで、さらに強力な企画になります。テーマと強みを掛け合わせ、本の魅力を最大限に引き出しましょう。

テーマに「強み」をプラスして差別化

例えば、「ハンバーグ弁当」をテーマにしたとします。これに「強み」を掛け合わせると、どのように魅力が増すかを見てみましょう。

【基本的なテーマ】

  • 和牛ハンバーグ弁当

【テーマに強みを掛け合わせた例】

「全国のお肉を食べ歩いている肉好き」が作った

    **×**

和牛ハンバーグ弁当

いかがでしょうか?「誰が作ったか」という**著者の独自性(強み)**が加わることで、単なるハンバーグ弁当ではなく、**「この人でなければ書けない・作れない」**唯一無二の価値が生まれます。これが、競合と差別化し、読者に選ばれる本の「テーマ」を考える上での最大のコツです。

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