5つの成功法則「テーマ」とは?
1.強み「誰が?」
2.テーマ「何を?」
3.ターゲット「誰に向けて?」
4.ジャンル「どこで?」
5.パーパス「何のために?」
(本を書くための『5か条』についてはコチラをどうぞ)
自分で本を作るときにに一番大切なのは、著者である自分です。自分が伝えたいと思うことが最優先でOK。
でも、誰に向けて書くのかという視点が抜け落ちるということがしばしばあります。
自分のためだけに作る記念本は除外するとして、著者の書きたいことと、読者の読みたいもののズレが大きいと、せっかく作った本を誰も読んでくれない……なんてことも。
では、どのように「ターゲット」について考えるべきかのお話をします。
実際の編集の現場でもよくあるお話なのですが、「女性にも男性にも子どもにも大人にも、できるだけたくさんの人に読んでもらいたい!」という著者はとても多いです。読者の間口を広げたいという気持ちは、とても理解できます。
しかし、多くの人に向けるという考えは真っ先に手離した方がいいです。
例えば食育をテーマにした本を作る場合、「大人だけでなく子どもにも読んでほしい」と思う気持ちはよくわかります。でも、「子ども」が読める本にするということは、子どもがわかる平易な文章にする、漢字にルビをふる、などが必要になってきます。
また、ほんとうにその本は子どもが読むでしょうか?
よくあるのが、スリムになりたいティーンズに、無理なダイエットはダメですと言っても、耳を傾けてくれません。私たちは10年後をイメージして、今の欲望を我慢するのは難しいのです。そんな時にどうしたら、読んで欲しい人が興味を持ってくれるか、相手を知ることがとても大事だと思います。
これは極端かもしれませんが、ターゲットを広くすればするほど全員が納得できる本にはなりにくいのです。
それよりもターゲットは相手の顔が浮かぶくらいまで絞り込んで、その人が絶対に読みたくなる本を作った方がいいと思います。その人が本を読んでくれたら、その人と同じ課題を抱えていたり、同じ興味や関心のある人へと伝播していきます。
せっかく伝えたいことがあるのに、悲しいミスマッチが起きないようにターゲットはしっかり決めましょう。
ターゲットを決め時に、できるだけ具体的にイメージすることもおすすめです。
性別、年齢、職業、趣味、生活スタイル……ペルソナが具体的であればあるほど、ターゲットが絞れてきます。
著者の身近な人物、例えば、セミナーの生徒さんや得意先の人など、特定の人物を想定するのもOKです。
極端に思うかもしれませんが、ターゲットは究極一人でいいのです!
その人ならどんな表情でこの本を読むだろう。
その人なら絶対この本を買ってくれるだろう。
本というのは異常な熱量に支えられて存在するものです。
たった一人のターゲットに刺さらないと、誰にも刺さらないと断言できます。
特にBookoで出す本は商業ではないので部数を気にせず、たった一人のグローブにボールを投げる。
そんな気持ちでターゲットを定めてください。
ターゲットの顔が浮かんだら、次は5つの法則の4つめ「ジャンル」です。