自分で本を作る

国立国会図書館に有償で寄贈する方法

2025-04-08

「納入出版物代償金」とは?

日本国内で書籍を出版した場合、国立国会図書館への納本(献本)が法律で定められています。
この納本は「無償での寄贈」だけでなく、条件を満たせば“有償”で行うことも可能です。

有償納本とは、図書館が書籍を買い取るかたちで支払う「納入出版物代償金」を受け取る制度のこと。
しかし、申請にはいくつかの条件と事前手続きが必要です。

この記事では、出版者が納入出版物代償金を受け取るためにやるべきことを、ステップ形式でわかりやすく解説します。


納入出版物代償金の申請方法

事前手続きが必要です。

①申請できる条件を確認する

以下の条件をすべて満たしている必要があります:

発行者本人であること(著者・編集者では不可)
手帳・カレンダー・チラシなどの簡易な出版物ではないこと
発行・販売部数が下記のいずれかに該当すること:

出版形態:必要な実績
一般書・自費出版:100部以上の発行実績
調査資料・復刻資料など:15部以上の発行実績
オンデマンド出版:15部以上の販売実績


②出版物情報を国立国会図書館にメールで連絡

条件を満たしていれば、まずは下記アドレスにメールで申請希望の連絡を行います。

宛先:nouhon@ndl.go.jp
件名例:代償金申請希望(○○)※○○には発行者名を記入


メール本文に記載する情報(すべて明記):
申請内容(例:「代償金希望」「送料のみ希望」など)
書籍タイトル
奥付に記載の発行者名
書籍の定価
発行部数
販売済み部数(オンデマンド出版の場合は必須)
発行形態(自費出版、オンデマンド、復刻資料など)
販売方法(書店、オンライン、イベント販売など)
雑誌・新聞の場合は発行頻度
申請者の氏名と電話番号

※ 複数冊ある場合は、ExcelやPDFなどでリスト化して添付可能です。

③図書館からの返信を待つ

情報をもとに内容を確認後、担当者からメールまたは電話で連絡があります。
条件を満たしていれば、出版物納入書などの必要書類が送付されます。

④書籍と書類をまとめて送付する

必要事項を記入した納入書と書籍をまとめて、以下の宛先へ送付します。
※書籍と納入書を別送する場合は、事前連絡を忘れずに。


送付先(代償金申請の場合)

〒100-8924  
東京都千代田区永田町1-10-1  
国立国会図書館 収集書誌部 国内資料課 収集第三係

無償納入とは?

オンデマンド出版のため、発売1ヶ月以内の販売実績が出せない場合などは、無償納入が可能です。

有償納入に該当しない場合、、無償で献本することも可能です。
自費出版、オンデマンド出版など形態は問いません。
ISBNコードが付与されていれば、自分の本を国立国会図書館に寄贈することが可能です。


国立国会図書館に寄贈する方法

ISBNとは?