本を作るアプリBookoでは写真などのビジュアルをデザインできるテンプレートが充実しています。
スマホで撮影した写真を使うことで、手軽に美しいビジュアル本を作成できます。しかし、スマホ写真を使用する際にはいくつかの注意点があります。スマホ写真を使用して高品質な書籍を作るための基礎知識とポイントを詳しく解説します。
現代のスマートフォンは非常に高性能で、多くのモデルが1200万画素(12MP)から4800万画素(48MP)程度のカメラを搭載しています。
結論から言うと、スマホ写真の解像度は一般的な印刷物に十分対応可能です。
詳しく写真の解像度についてお伝えします。
より多くの画素数を持つ写真は、印刷時に細部まで鮮明に再現されます。
撮影後は写真のピクセル数や画質を確認することができます。
写真をタップして上にスワイプすると写真情報がでてきます。
赤い枠にあるのが、この写真のpx(ピクセル)です。
この写真のファイルサイズは
横:3024ピクセル
縦:4032ピクセル
ということになります。
印刷物の品質は、解像度(dpi: dots per inch)によって決まります。書籍を印刷する際の標準的な解像度は300dpiですが、より高品質を目指すなら400dpiが推奨されます。
Bookoでは写真をアップロードしたときに400dpiになるようにしています。
実際に紙の本で写真を400dpiで印刷するには、どのくらいのファイルサイズになるのでしょうか?
以下に、各サイズに必要なピクセル数を示します。
-400dpiの場合:2960×2016ピクセル
-400dpiの場合:3308×2332ピクセル
-400dpiの場合:3936×2772ピクセル
これらのピクセル数を満たす写真を使用することで、印刷時に高品質な仕上がりを得ることができます。
先ほどのスマホ写真を思い出してください。
データのサイズは3024×4032ピクセルあるため、B5サイズまでは高画質で印刷できます。
Bookoのテンプレートは単行本、A5、B5がメインなので、全面に写真を印刷しても問題ありません。
3. スマホ写真のファイル形式と圧縮
そもそもスマホで撮影した写真はどのファイル形式で保存されるのでしょうか? スマホ写真のファイル形式と圧縮についてお伝えします。
特徴 :デフォルトの画像保存形式。圧縮率が高く、ファイルサイズが小さくなる。圧縮により画質が多少劣化するが、一般的な用途には問題ないレベル。
用途: 日常の写真撮影、SNSへの投稿、Webでの使用など。
特徴: 高効率画像形式(High EfficiencyImage Format)。JPEGよりも高い圧縮率で画質を保つ。主にiOSデバイス(iPhoneやiPad)で使用される。
用途: スマートフォンのストレージ節約、高画質写真の保存。
特徴: 一部のスマートフォン(特に高性能モデルやカメラアプリを使用する場合)ではRAW形式での撮影が可能。未圧縮で撮影データをそのまま保存し、後処理での調整が可能。
用途: プロフェッショナルな写真編集、詳細な画像補正が必要な場合。
いくつか形式はありますが、スマホで撮影した写真は通常JPEG形式で保存されます。
JPEG(JointPhotographic Experts Group)は、圧縮率が高く、ファイルサイズを小さく抑えつつも十分な画質を保つことができるため、一般的な用途に適しています。
しかし圧縮の際に、少し画質が劣化するデメリットがあります。
データ形式の確認方法は、iPhoneの場合、写真をタップして上にスワイプすると情報がでてきます。形式とデータサイズがわかります。
高品質(低圧縮)設定では画質が保たれますが、ファイルサイズが大きくなります。中程度の圧縮設定では、画質とファイルサイズのバランスが取れます。
プロフェッショナルな印刷には、未圧縮のTIFF形式やRAW形式で入稿することが多いです。ただし、これらの形式はファイルサイズが非常に大きくなります。1ファイルで20MBや30MBの非常に重いデータになってしまいます。
Bookoではjpegファイルのアップロードが可能なので、スマホで撮影した画像をそのままアップロードするだけで本が作れます。
印刷物の色再現には、RGB(Red,Green, Blue)とCMYK(Cyan,Magenta, Yellow, Key/Black)の色空間の違いを理解することが重要です。紙に印刷する際はCMYKデータで入稿する必要があります。
スマホやモニターで表示される色空間。鮮やかな色彩を表現できます。
印刷物で使用される色空間。RGBよりも色域が狭いため、色の再現性に限界があります。
印刷の際には、RGBからCMYKへの変換が必要です。
BookoではRGBのファイルでもアップロードすると自動で印刷に適したCMYKデータに変化されます。変換作業は不要なので簡単です。
しかし。RGBからCMYKに変換する際に少し色が沈みます。気になる方は、Photoshopなどの画像編集ソフトを使って、カラーマネジメントを行いましょう。
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自分で本を作る際にスマホ写真を使用する場合、解像度やファイル形式、カラーマネジメントなどの基本知識を押さえておくことが重要です。適切なサイズと画質の写真を用意し、必要に応じて画像編集ソフトを使って調整することで、高品質な印刷物を作成することができます。また、フォトストックの活用も視野に入れ、多様なビジュアル素材を効果的に組み合わせましょう。
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